“徳山大学の集大成”
今大会は9月22・23日と10月12-14日に行われた。インカレ出場をかけた、4年生にとっては最も大事な大会であった。
最終リーグ初戦は、中国地区1位の環太平洋大学との対戦となった。第1クウォーター、徳山大学10番キャプテンの山形明日香、2年生の6番福岡望を中心としたオフェンスで点数を稼ぎ、ディフェンスではオールコートのゾーンディフェンスで環太平洋大学のミスを誘った。第2クウォーターも徳山大学の勢いは止まらず、着々と点差を広げ12点差をつけ前半を終了した。第3クウォーターからは環太平洋大学も徐々に調子を取り戻し、一方徳山大学も焦りからかミスが増え9点差まで追い上げられた。最終クウォーターは、お互い点の取り合いとなりファールが混み、環太平洋大学が3人、徳山大学1人がファールアウトで退場することとなった。終盤、徳山大学は点差を詰められるも、最後まで粘り強いバスケットを続け、97-92で勝利した。打倒環太平洋大学を目標に練習を続けてきた徳山大学は、この試合で初めて環太平洋大学を破ることができた。2敗したらインカレ出場の道が途絶えてしまう最終リーグだったが、無事勝利しインカレに一歩近づくことができた。
勢いに乗る徳山大学は、続く福山平成大学戦にも84-57で勝利し最終戦へとつなげた。リーグ最終戦、倉敷芸術科学大学との試合は、勝てばインカレ出場の可能性を残す、重要な試合になった。
倉敷芸術科学大学戦、第1クウォーターは、お互いが一歩も引かず点を重ね26-23で徳山大学がリード。しかし、第2クウォーターから次第に徳山大学のリズムが崩れていく。対する倉敷芸術科学大学はシュートを確実に決めていく。逆転を許したまま前半を終了した。40-47で始まった後半戦、第3クウォーターはお互い波に乗れず点差も縮まらないまま終了。最終クウォーターでは、徳山大学のミスが目立ち最後まで自分たちのリズムに持っていけ無い。その結果、67-84という大差で敗退。インカレ出場の夢が途絶えた。
大会を終え、キャプテンの山形明日香さんに感想を聞くと次のように語った。
「今大会は4年生にとって大学最後の集大成となる試合でした。前半戦の出だしから負けてしまい、悔しさと焦りが残る始まりでした。ですが、モチベーションを落とすことなく後半戦までの練習を行い、優勝校である環太平洋大学に競り勝てたことはきっとチーム全員の思い出となります。結果としてはインカレ出場が出来ませんでしたが、すごく楽しくバスケが出来ました。徳山大学らしい、元気よく必死にやるバスケが最後まで出来て良かったです。こんなチームのキャプテンになれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。」
そして、新チームになり次の大会に向けて、日々の練習に力を入れている。
中国地区順位
1位 環太平洋大学
2位 広島大学
3位 倉敷芸術科学大学
4位 徳山大学
5位 広島文化学園大学
6位 福山平成大学
個人賞
最優秀選手賞 金浦美聡(環太平洋大学 #4)
敢闘賞 樋口実紀子(広島大学 #7)
得点王 鍵本郁子(倉敷芸術科学大学 #14)
3P王 橘明日香(福山平成大学 #7)
リバウンド王 山形明日香(徳山大学 #10)
なお、インカレ出場は上位2チームの環太平洋大学と広島大学となった。
経済学部4年 中山 かすみ・経済学部4年 林 裕理